ニューヒート<含浸処理>とは?

ニューヒート<含浸処理>とは?

一般的には処理の有無を確実見分ける事が出来ない為、出品説明に特別な記載は致しません。
ルビー・サファイア・エメラルドには一般的にエンハンスメントが施されているとお考え下さい。

しかし、当店ではルビーだけで<非加熱/ノーヒート>・<加熱/ヒート>・<含浸処理/ニューヒート>と3種類のカテゴリーで分類してございます。出来る限り分類することにより、お客様が安心してお買い物ができるように考えました。

では、<ニューヒート>の説明の前に、少しだけ<ノーヒート>・<ヒート>の説明をさせて頂きます。

<ノーヒート>とは、その名の通り非加熱処理の事で、まさに天然です。原石の段階からその色・質・透明度を持っております。

<ヒート>とは、「エンハンスメント(改善)」をしている石のことで、宝石に高熱を加える事により、色を変化させる処理です。 必ず良い色になるとは限らず、本来持っている美しさを引き出す一般的な処理です。
主に ルビー・サファイア・クォーツ・タンザナイト 等に施されており、特にルビー・サファイア・タンザナイトに関しては流通する殆どの石は加熱処理されたものです。
あまりにも一般的なのであえて「加熱処理を施しております」と表示する業者は少ないと思います(当店もです)。
ちなみに、非加熱のルビーやサファイアやタンザナイトは、加熱が施されている石より格段に貴重で高価です。

さて、本題の<ニューヒート>とは⇒

エメラルドに施されている一般的な処理で、 無色の油や樹脂を、宝石に染み込ませる処理に似たものです。
正確には、加熱時に『鉛ガラス』を宝石に染み込ませる(含浸)ので「含浸処理」・「含浸ルビー」と呼んだりもします。キズやクラックに染み込ませ固まる事で、透明度と耐久性を改善する目的で施されます。これが近年の新しい特殊な加熱処理です。


含浸ルビーは鑑別書のコメント欄に『透明度の改善を目的とした透明材の含浸処理が行われています』などの記載が入ります。また2009年7月1日以降、日本ジュエリー協会(JJA)と宝石鑑別団体協議会(AGL) に加盟する鑑別団体の鑑別書の記載が変更になりました。

鉱物名『天然コランダム+鉛ガラス』
宝石名『天然ルビー+鉛ガラス』
コメント『鉛ガラスの含浸処理が行われています。表示重量には鉛ガラスの含浸物質も含まれます』と記載されます。

含浸ルビーや含浸エメラルドはどちらも宝石鑑別上では天然石です。含浸処理を隠したり希少と偽って高値で販売されると問題になりますが、情報を正しく開示した上で妥当な価格で市場に出回るのは問題ではありません。

鉛ガラスを含浸する事自体は別に悪い事ではありません。
これまで商品にならなかったような質の低いルビーの見た目を改善し、アクセサリー用として使える石に変える新しい処理の1つです。


例えばエメラルドのほとんど(99%)は傷を隠すためにオイルや合成樹脂が含浸されています。(無処理(ノンオイル)と記載がない限りは含浸処理済みが常識です。)エメラルドでは含浸されている事が当たり前でそれを開示しないのが普通ですが、ルビーの場合、鉛ガラス含浸を開示せず取引された場合は問題が有ります。ルビーは本来ダイヤモンドの次に硬いコランダムという鉱石なので、普通は上記注意をしないで大丈夫なのですが含浸ルビーはエメラルドと同様に注意して取り扱わないといけません。


商品状態のものはすでに固まっているので通常の使用では問題ありませんが、超音波洗浄機などで洗浄すると、溶け出す可能性があるので注意が必要とも言われます。

以上の事を踏まえ、当店では正直に<含浸処理>である事と表記した上で、お客様に安心してお買い物を楽しんで頂きたいと願います。
残念で悲しい話ですが、含浸ルビーを表記せず、一般的なルビーの値段で取引する業者がいると聞いております。皮肉な話で恐縮ですが、逆に考えてみると、それほどにクオリティーの高い<ニューヒート>も存在するという事かも知れませんね。
当然、当店ではトラブル回避の点のみならず、人としてのモラルを重んじてニューヒートを含浸処理と表記せずに販売することは断じてございません。万が一、何かの間違えで販売してしまったとしても、責任を持って誠心誠意、返品・返金させて頂きます。ご安心下さいませ。

ニューヒートのメリット・デメリットを少々ご紹介します。
メリットは何と言っても値段の安さです。見た目で同等の石と比較すれば一目瞭然です。
次にやはり大きさです。ルビー自体が希少価値の高い宝石なので、通常綺麗なルビーは2ctを越えたあたりからその数は激減していきますので綺麗で大きい石にはなかなか出会えません。あったとしても高価なものになってしまいます。しかし、含浸処理は5ct・10ct・20ct・・・と魅力的な石に出会えます。

デメリットは全てのニューヒートに当てはまるものではありませんが、表面のキズが目に付くことが稀にございます。これは、前途記述致しましたように本来商品にならなかったような石を、特殊な処理を施しているためかキズが埋まりきれてないなどの理由で、肉眼で見えるもの・見えないもの、ルーペを使って見えるもの など様々です。
当店では出来る限り欠点も表記し、お客様にご納得頂いた上でご購入して頂きたいと考えております。くどいようですが、全てのニューヒートに当てはまるものではありませんので…

宝石一つひとつに個性があるように、どのような石・どのような処理を選択されるかはお客様自身のお好みです。天然石である以上、地球からの限りある貴重な贈り物(資源)には変わりありません。そんな宝石との出会いを大切にしていきたいと思います。

まとめますと、それぞれの処理を女性に例えると、ノーヒートは「すっぴん美人」、ヒートは「メイクアップ」、ではニューヒートは「潜在価値を引き出すメイクアップ」みたいなものでしょうね。

 

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